クラリネットをはじめよう | 初心者のためのクラリネット入門講座・選び方 管楽器専門店 永江楽器

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トップページ > 楽器をはじめよう:クラリネット

柔らかな響き クラリネットを吹こう!

吹奏楽やオーケストラにおいて管楽器の中では主旋律を奏でることも多いクラリネット。柔らかく伸びやかな音色は、明るく軽やかに、そして時には深みを持った響きで演奏をリードします。
吹奏楽の学生さんはもちろん、初心者の方にも比較的取り組みやすい楽器とあって、趣味としても人気が高まっています。

目次

  1. クラリネットの歴史を学びましょう
  2. クラリネットの種類を学びましょう
  3. クラリネットの選び方
  1. クラリネットのメーカーを学びましょう
  2. おすすめのクラリネット
  3. 楽器以外に必要なもの
  4. 音を出してみよう

クラリネットの歴史を学びましょう

クラリネットの歴史柔らかい音色で音域が広く、強弱の幅も付け易いクラリネット。吹奏楽はもちろんのこと、オーケストラなどのクラシックやジャズにまで活躍の場を広げています。
そんなクラリネットが今日見られるような形になったのは約170年前と意外に新しく、開発・改良を繰り返されて今日に至ります。
クラリネットの歴史はシャルモーという葦笛(あしぶえ)から始まります。 シャルモーは現在のクラリネット半分程度の大きさで、1オクターブ程しか音域がありませんでした。

1690年

ニュルンベルクの楽器製作者J.C.ディンナーが、レジスターキィの付いた2鍵式クラリネットを考案し、音域が広がり、管の長さも倍になりました。クラリネットの原形です。

1812年

ドイツのI.ミューラー(奏者)が、どんな調性の曲も1本の楽器で演奏できる13鍵のクラリネットを考案しました。当時としては飛躍的な進歩でした。

1839年

H.クローゼ(奏者)とビュッフェ(楽器メーカー)がベーム式フルートのメカニズムを応用し、ベーム式クラリネットを考案しました。 この楽器は、リングキィや互いに連携したキィシステムを用いることによって、単純でわかりやすい運指と飛躍的な音程の改善を実現しました。 今日、日本を含めた世界中でこの「ベーム式クラリネット」が使用されています。 一方、「エーラー式クラリネット」はI.ミューラーの13鍵式をもとに、ベーム式の長所を取り入れたものですが、ベーム式と運指が異なり、それにより独特な音色を持つことからドイツやオーストリアなどで伝統的に用いられています。

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クラリネットの種類を学びましょう

ソプラニーノクラリネット(E♭クラリネット)

ソプラニーノクラリネット(E♭クラリネット)

B♭クラリネットより4度高い調子のE♭クラリネット(通称:エスクラ)は、その輝かしい音色でバンドになくてはならない存在です。

ソプラノクラリネット(B♭クラリネット、Aクラリネット)

ソプラノクラリネット(B♭クラリネット Aクラリネット)

吹奏楽ではオーケストラのヴァイオリンのような役割を持ち、主役といっても過言ではないB♭クラリネット(通称:ベークラ)。その広い音域と豊かな表現力は、あらゆるジャンルで活躍します。「クラリネット」は、通常B♭クラリネットのことを差します。
B♭管より半音低い調子のA管は、落ち着いた音色や運指の都合などから、オーケストラには必需品で、室内楽などで利用されます

アルトクラリネット

アルトクラリネット

E♭管で、ソプラノクラリネットとバスクラリネットの中間音域を担います。吹奏楽や室内楽で多く使用されており、特にアンサンブルでは欠かせない楽器です。

バスクラリネット

バスクラリネット

B♭クラリネットより1オクターブ低い調子で、厚みのある美しい音色は木管楽器の低音部としてオーケストラや吹奏楽でも大切な存在です。
バスクラリネットは最低音がE♭の”LowE♭”と最低音Cの”LowC”の2種類があります。オーケストラでは、より低い最低音を持つ”Low C”が多用されます。吹奏楽でも、”Low E♭”に加え、最近は”Low C”の人気が高まっています。
ワーグナーのオペラ「ローエングリン」などでも魅力的なソロがたくさん入っており、現在の曲には欠かせないクラリネットです。

その他には、アンサンブルでよく使われる「コントラアルトクラリネット」「コントラバスクラリネット」や、オペラなどでも使われる「Cクラリネット」、「Dクラリネット」、モーツァルトの協奏曲で有名な「バセットホルン」、「A♭クラリネット」等もあります。

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クラリネットの選び方

価格帯によるグレードの違い

B♭クラリネットでは7万円代から100万円位のものまであり、熟練の楽器職人が手がけるパーツの多さや、本体の木の品質などで決まります。
一般的には20〜45万円位のものが主流です。

材質の違い

■ グラナディラ

アフリカ原産の木材です。木材の中では耐久性に優れた素材で、オーボエやピッコロにも使用されています。
グラナディラの中でも品質にランクがあり、10〜20万円台の楽器には軽く鳴らしやすい素材を、40万円以上の楽器には耐久性が高い上質の素材を使用しています。

■ 合成樹脂(ABS樹脂)

強度や温度の変化に優れており、屋外やマーチング演奏に適しています。吹奏感は軽く、グラナディラに比べると安価のため、初心者の方でも扱いやすいというメリットがある一方、グラナディラでできた楽器のような柔らかい音色を出すことは難しい、というデメリットもあります。

楽器の個体差

クラリネットでは、同じメーカーの同じ機種の中でも、若干の個体差が生じます。原材料が自然のもので、密度や強度に微妙な差があることが一因です。また、楽器の製作過程には職人が手がける部分も多く、その微妙な具合も一本一本の個性となると考えられます。
そんな中から自分に合った楽器を見つける方法としては、自分で複数の楽器を吹き比べるという、方法があります。
また、吹き比べることが困難な場合、プロの演奏家によって選定された「選定品」を購入する、という方法もあります。
日頃から多くの楽器に接する機会を持つプロ奏者は、吹奏感、音色、その楽器の可能性などトータルな見地で楽器を選定していますので、楽器を選ぶ際の大きな指針となります。

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クラリネットのメーカーを学びましょう

当店では、フランスのビュッフェ・クランポン、日本のヤマハをご用意しております。
ビュッフェ・クランポン
ビュッフェ・クランポン
1825年、ビュッフェ・オージェとその弟ルイ=オーギュスト・ビュッフェがクラリネット専門会社を立ち上げました。その後180年もの間、プロ奏者・上級アマチュアを中心にクラリネットのトップメーカーとして君臨し続けているフランスの木管楽器専門メーカーです。最も低価格の"E12"から最上級機種の"Divine"まで、充実した機種構成と、妥協のない物作りに対する真摯な姿勢で、日本でも最も高く評価されているNo.1クラリネットメーカーです。
特にR-13以上の上級機種では、「プロの8割が使用している」 と言われる程、圧倒的な品質の優位性があります。
ヤマハ
ヤマハ
管楽器を初めて手にする方からプロ奏者まで、幅広く支持されている、日本の総合管楽器メーカー。 独自の品質管理と、最新の技術による設計・精度の高さは、国内だけでなく世界中で評価されています。
樹脂製の入門機種”YCL-250”から、プロ奏者の愛用する最上級機種”イデアル”まで、幅広いラインナップを誇ります。安定した音程、ふくよかで温かい音色で、特に中学生、高校生に人気があります。

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おすすめのクラリネット

ここでは当店で最も人気が高いビュッフェ・クランポン社のB♭クラリネットの代表的機種についてご説明させていただきます。

入門クラス

クランポン B♭クラリネットE12F クランポン B♭クラリネットE13
クランポンが初級者さんのために開発した機種です。
吹きやすく鳴らしやすい、高音から低音まで音のつながりが非常に良く、今までの初級機種とは一線を画す楽器となっています。
小中学校で吹奏楽部に入部された方や、趣味でクラリネットに挑戦される一般の方にも人気です。
適度な吹奏感、 響きを持ち、コストパフォーマンスの高い人気機種。
上位機種にも引けを取らない設計と伸びやかな音色で、中学生の人気No.1機種です。
コストパフォーマンスの高いモデルで、学生、一般初級者の方にもおすすめの人気モデルです。

中級クラス

クランポン B♭クラリネットR13 クランポン B♭クラリネットRC
ビュッフェ・クランポンの歴史的モデル
柔らかく明るい音色は吹奏楽の花形、学生に圧倒的人気の定番です。
完成された性能と柔らかな響き、学生さんから一般の方、プロまで幅広く愛用される人気No.1モデルです。
深みのある音色・バランスの良さで、R13と並んで人気の高い機種。
吹き心地も素晴らしく、上級者にも人気。新モデルも登場。

上級クラス

クランポン B♭クラリネットPrestige クランポン B♭クラリネットFestival
上質の材料、伝統の技術から生まれる深みのある音色と吹奏感、RC系統の上位機種です。
Festivalと並んで上級者に人気があります。
柔軟性と均一性を兼ね備えた楽器として、上級者に高い人気を持ち続けています。
高いレベルの快適でコントロールに応える吹奏感、伸びやかに響く音色、上級者憧れの楽器として常に高い支持を頂いています。

専門家クラス

クランポン B♭クラリネットTosca クランポン B♭クラリネットDivine
トッププロも愛用の最高級機種
最高レベルの音色・バランス、奏者のための新しいキーフォルムなど、個性的で画期的な楽器。パワフルでよく響く音色は、従来の楽器と一線を画し、他の追随を許しません。
また新素材グリーンラインの"ToscaGL"は、楽器と素材の相性もよく、グラナディラ製Toscaと並び、多くのプロ奏者から愛用されています。
RC系統の進化形、最上位モデル
しっとりとした音色、快適な吹奏感、全音域に渡る均一な吹奏感、正確な音程。
トーンホールの一部にグリーンラインを使用、カーボン・ファイバー製接合リングなど最新の技術を採用。
受け継がれてきた伝統に最先端の技術が調和された、注目のクラリネットです。

中級クラスまでは、初心者の方でも問題なくご使用いただけます。これから始める中学生・高校生には、品質や吹奏感を考慮して、より長くお使いいただける中級クラスの楽器をおすすめしております。

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楽器以外に必要なもの

マウスピース

クラリネットマウスピース

マウスピースは音色や吹奏感を決める重要なアイテムです。エボナイト(硬化ゴム)や合成樹脂(ABS樹脂)という素材で作られています。
当店ではバンドレン、クランポン、ヤマハのものを扱っています。各モデルに特徴がありますので、ご自身に合うマウスピースをお選びください。

リード

リード

リードは葦(あし)という木材で作られています。クラリネットはこれが発音体となって音を出すことが出来るようになります。
カットの仕方や材質の硬さで音色や反応が変わり、こちらも楽器を吹くうえで重要なアイテムです。
初心者の方には柔らめの2・1/2番〜3番がおすすめです。リードが硬めになると抵抗感が増し、芯のある音になります。

リガチャ―

リガチャー

リガチャーはリードをマウスピースに固定する器具です。リガチャーによって、リードの反応や吹奏感を決定します。
素材は金属、革、布、紐など様々で、価格も3,000円〜20,000円と幅広いです。

メンテナンス用品

長くご使用いただくためには、ご自身でも楽器をお手入れすることが大切です。
管内の水分を取るクリーニングスワブ、クリーニングペーパー、表面の汚れを取り除くクリーニングクロスなどをご用意ください。

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音を出してみよう

リードの取り付け方

ネジを適度に緩めたリガチャーをマウスピースに被せます。リードをマウスピースとリガチャーの間に滑り込ませ、リードの先端をマウスピースの先端に揃えて、リードを指で固定しながらリガチャーのネジを締めます。
リードがマウスピースより髪の毛1本分、下に揃えるのがポイントです。

楽器の構え方

右手を下管に、左手を上管にそえて、右手親指で楽器を支えるようにして構えます。猫背にならないように、背筋を伸ばして楽に呼吸ができる態勢にします。

音の出し方

下唇を下の歯に軽く被せ、マウスピースを咥えます。
頬を膨らまさないようにして息を吹き込みます。

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