クラリネットをはじめよう | 初心者のためのクラリネット入門講座・選び方 管楽器専門店 永江楽器
おすすめのクラリネットここでは当店で最も人気が高いビュッフェ・クランポン社のB♭クラリネットの代表的機種についてご説明させていただきます。
入門クラス中級クラス
上級クラス
専門家クラス中級クラスまでは、初心者の方でも問題なくご使用いただけます。これから始める中学生・高校生には、品質や吹奏感を考慮して、より長くお使いいただける中級クラスの楽器をおすすめしております。 楽器以外に必要なものマウスピース
マウスピースは音色や吹奏感を決める重要なアイテムです。エボナイト(硬化ゴム)や合成樹脂(ABS樹脂)という素材で作られています。 リード
リードは葦(あし)という木材で作られています。クラリネットはこれが発音体となって音を出すことが出来るようになります。 リガチャ―
リガチャーはリードをマウスピースに固定する器具です。リガチャーによって、リードの反応や吹奏感を決定します。 メンテナンス用品
長くご使用いただくためには、ご自身でも楽器をお手入れすることが大切です。 音を出してみようリードの取り付け方ネジを適度に緩めたリガチャーをマウスピースに被せます。リードをマウスピースとリガチャーの間に滑り込ませ、リードの先端をマウスピースの先端に揃えて、リードを指で固定しながらリガチャーのネジを締めます。 楽器の構え方右手を下管に、左手を上管にそえて、右手親指で楽器を支えるようにして構えます。猫背にならないように、背筋を伸ばして楽に呼吸ができる態勢にします。 音の出し方下唇を下の歯に軽く被せ、マウスピースを咥えます。 ■クラリネットの名曲を聴いてみよう♪
良い音を奏でるためには、良い音楽を聴くこと。数々のクラリネットの名曲、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。理想の音色のイメージを持つことで、自分の演奏にもより磨きがかかります♪ モーツァルト 「クラリネット協奏曲」「クラリネット五重奏曲」 |
吹奏楽の学生さんはもちろん、初心者の方にも比較的取り組みやすい楽器とあって、趣味としても人気が高まっています。
目次
クラリネットの歴史を学びましょう
そんなクラリネットが今日見られるような形になったのは約170年前と意外に新しく、開発・改良を繰り返されて今日に至ります。
クラリネットの歴史はシャルモーという葦笛(あしぶえ)から始まります。 シャルモーは現在のクラリネット半分程度の大きさで、1オクターブ程しか音域がありませんでした。
1690年
ニュルンベルクの楽器製作者J.C.ディンナーが、レジスターキィの付いた2鍵式クラリネットを考案し、音域が広がり、管の長さも倍になりました。クラリネットの原形です。
1812年
ドイツのI.ミューラー(奏者)が、どんな調性の曲も1本の楽器で演奏できる13鍵のクラリネットを考案しました。当時としては飛躍的な進歩でした。
1839年
H.クローゼ(奏者)とビュッフェ(楽器メーカー)がベーム式フルートのメカニズムを応用し、ベーム式クラリネットを考案しました。 この楽器は、リングキィや互いに連携したキィシステムを用いることによって、単純でわかりやすい運指と飛躍的な音程の改善を実現しました。 今日、日本を含めた世界中でこの「ベーム式クラリネット」が使用されています。 一方、「エーラー式クラリネット」はI.ミューラーの13鍵式をもとに、ベーム式の長所を取り入れたものですが、ベーム式と運指が異なり、それにより独特な音色を持つことからドイツやオーストリアなどで伝統的に用いられています。
クラリネットの種類を学びましょう
ソプラニーノクラリネット(E♭クラリネット)
B♭クラリネットより4度高い調子のE♭クラリネット(通称:エスクラ)は、その輝かしい音色でバンドになくてはならない存在です。
ソプラノクラリネット(B♭クラリネット、Aクラリネット)
吹奏楽ではオーケストラのヴァイオリンのような役割を持ち、主役といっても過言ではないB♭クラリネット(通称:ベークラ)。その広い音域と豊かな表現力は、あらゆるジャンルで活躍します。「クラリネット」は、通常B♭クラリネットのことを差します。
B♭管より半音低い調子のA管は、落ち着いた音色や運指の都合などから、オーケストラには必需品で、室内楽などで利用されます
アルトクラリネット
E♭管で、ソプラノクラリネットとバスクラリネットの中間音域を担います。吹奏楽や室内楽で多く使用されており、特にアンサンブルでは欠かせない楽器です。
バスクラリネット
B♭クラリネットより1オクターブ低い調子で、厚みのある美しい音色は木管楽器の低音部としてオーケストラや吹奏楽でも大切な存在です。
バスクラリネットは最低音がE♭の”LowE♭”と最低音Cの”LowC”の2種類があります。オーケストラでは、より低い最低音を持つ”Low C”が多用されます。吹奏楽でも、”Low E♭”に加え、最近は”Low C”の人気が高まっています。
ワーグナーのオペラ「ローエングリン」などでも魅力的なソロがたくさん入っており、現在の曲には欠かせないクラリネットです。
クラリネットの選び方
価格帯によるグレードの違い
B♭クラリネットでは7万円代から100万円位のものまであり、熟練の楽器職人が手がけるパーツの多さや、本体の木の品質などで決まります。
一般的には20〜45万円位のものが主流です。
材質の違い
■ グラナディラ
アフリカ原産の木材です。木材の中では耐久性に優れた素材で、オーボエやピッコロにも使用されています。グラナディラの中でも品質にランクがあり、10〜20万円台の楽器には軽く鳴らしやすい素材を、40万円以上の楽器には耐久性が高い上質の素材を使用しています。
■ 合成樹脂(ABS樹脂)
強度や温度の変化に優れており、屋外やマーチング演奏に適しています。吹奏感は軽く、グラナディラに比べると安価のため、初心者の方でも扱いやすいというメリットがある一方、グラナディラでできた楽器のような柔らかい音色を出すことは難しい、というデメリットもあります。楽器の個体差
クラリネットでは、同じメーカーの同じ機種の中でも、若干の個体差が生じます。原材料が自然のもので、密度や強度に微妙な差があることが一因です。また、楽器の製作過程には職人が手がける部分も多く、その微妙な具合も一本一本の個性となると考えられます。
そんな中から自分に合った楽器を見つける方法としては、自分で複数の楽器を吹き比べるという、方法があります。
また、吹き比べることが困難な場合、プロの演奏家によって選定された「選定品」を購入する、という方法もあります。
日頃から多くの楽器に接する機会を持つプロ奏者は、吹奏感、音色、その楽器の可能性などトータルな見地で楽器を選定していますので、楽器を選ぶ際の大きな指針となります。
クラリネットのメーカーを学びましょう
ビュッフェ・クランポン
特にR-13以上の上級機種では、「プロの8割が使用している」 と言われる程、圧倒的な品質の優位性があります。
ヤマハ
樹脂製の入門機種”YCL-250”から、プロ奏者の愛用する最上級機種”イデアル”まで、幅広いラインナップを誇ります。安定した音程、ふくよかで温かい音色で、特に中学生、高校生に人気があります。