ビュッフェ・クランポン、ヤマハ公認特約店。上質な楽器を有名奏者の選定品でご提供いたします。 管楽器専門店永江楽器
ホルンのマウスピースを学びましょう
■リム内径大きなものは唇の振動する部分が多く大きな音が出しやすく、低音もよく響きますが、唇の筋肉がまだ発達していない人には高音が出し難くバテやすいです。中くらいのものは高・中・低音が比較的に楽に鳴り、長時間の演奏にも耐えやすいので吹奏楽やアンサンブルには最適です。 小さなものは高音がとても出しやすいと思いますが唇の振動する部分が狭いため、正しい音程が出し難く低音も響き難くなります。 ■ スロート広めのものは息が良く入り、太い音が得られます。細い物は息の抵抗が増え芯のしっかりした音質になります。■ バックボア大きいものは音量が豊かで高音域での音程が高めになる傾向です。小さいものは音量が出ませんがコンパクトにまとまった音質になります。 ■ シャンクホルンには大きく分けて「アメリカンシャンク」と「ヨーロピアンシャンク」の2種類の形状があります。アメリカンシャンクは角度が急(5/100)、ヨーロピアンシャンクは角度が緩やか(3/100)になっており、楽器に適したマウスピースを使わないと、マウスピースの入りが浅く(または深すぎに)なってしまいます。お手持ちの楽器のレシーバーを確認してからお求めください。 アメリカンシャンクの楽器 … ハンスホイヤー、ヴェンツェルマインル、ホルトン、コーンなど ヨーロピアンシャンクの楽器 … アレキサンダー、クルスぺ、シュミットなど ■ カップ形状・Vカップ … 抵抗感が少なく、暗めな音色。低音域が出しやすい。・Uカップ … 抵抗感があり、明るい音色。スラーをかけやすいが、力むとひっくり返りやすいので注意。 音を出してみましょう詳しい演奏方法は教則本に任せて、まずは楽器で音を出すところまでやってみましょう。
マウスピースだけで音を出してみましょう。マウスピースを軽く唇にあてて、スイカの種を飛ばすときのような感覚で長く息を吹き込みます。マウスピースをあてる位置は、基本的に唇の中心より少し上です(上唇に3分の2、下唇に3分の1の割合が良いでしょう)。両頬は膨らませてはいけません。息を吹き込み『ブー』という音が出れば成功です。
しばらく音を出して唇が慣れてきたら、『ブー』という音の音程を変えてみましょう。高い音を出すときは唇の端をニコッと笑うときのように斜め上へ引きます。反対に低い音を鳴らすときは唇の端を元に戻します。 楽器にマウスピースをつけて音を出してみましょう。マウスピースから出てくる音が安定してきたら、楽器にマウスピースをつけてみましょう。楽器のマウスパイプ(吹き込み管)に軽く差し込むだけでOKです。マウスピースが抜けなくなる場合がありますので、決して『グリグリッ』と力を入れて差し込んではいけません。
差し込んだら息を吹き込んでみましょう。マウスピースだけで音を出したときと同じ要領です。まずは指でロータリー切替えレバーを押さずに、出しやすい音でひとつの音を長く真っ直ぐに伸ばすイメージで息を吹き込みます。この練習をロングトーンといいます。最初のうちはすぐに唇が痛くなったり疲れたりもしますが、毎日ロングトーン練習をすることで唇の筋肉が慣れてきます。 この先は、教則本を見つけて練習するも良し、音楽教室へ通って上達するも良しです。また、最近ではDVDで楽器のお手入れの仕方や演奏の仕方などが販売されており、練習の強い味方になってくれるはずです。このようなものを利用するのもひとつの方法でしょう。是非、挑戦してみてください!
■ホルンの名曲を聴いてみよう♪
それでは、ホルンはどのような音色を聴かせてくれるのでしょうか? ・モーツアルト作曲 ホルン協奏曲 第1番 |
ベル(朝顔)から出てくる音色は金管楽器なのに柔らかく温もりを感じさせます。
一転してフォルテシモでは象の雄叫びのような豪快な音色。
そんなホルンを吹いてみませんか?
目次
ホルンの歴史を学びましょう
元々は動物の角を吹き鳴らして狩をしていたのがホルンという楽器の起源だといわれています。これは16世紀から17世紀ごろのフランスでのお話のため、現在でもフレンチホルンと呼ばれ続けているのでしょう。
では、なぜ音の出るベル(朝顔)の部分が後ろを向いているのでしょうか?
それは馬にまたがって狩をするときに、先頭の人が獲物を見つけたことを後からついてくる仲間達に知らせるため、また馬上で肩に担いで運搬するためにこのような形になったようです。現在オーケストラや吹奏楽で使われているホルンもその面影を色濃く残しています。
18世紀に入ると小さく複数巻にされ、ベル(朝顔)の広がりが大きくなり、さらに替え管により1台の楽器で複数の調性が吹き分けられるようなりオーケストラでの出番も多くなりました。 18世紀半ば、ドレスデンのA.J.ハンペルがベルの中に手を入れて柔らかな音色を出し、さらにそれを塞いだりして自然倍音の間を埋めて半音階が吹き分けられるようになりました(ハンドストップ奏法)。それまでトランペットのようだった浅いマウスピースもより深く変わっていきました。このハンドストップ奏法により独奏楽器として多くの協奏曲や独奏曲が作曲されるようになったのです。
18世紀末ごろから全ての音を開放音で演奏できるようヴァルブシステムの開発が進み、1832年ウィーンのJ.リドォルがロータリーヴァルブを搭載したホルンが開発しました。これがシングルホルンの原型です。しかしホルンは他の金管楽器と違い、独特の演奏技術によりヴァルブシステムを用いなくても音階を吹き分けられたためや音色の違いにより、ヴァルブシステムが考案されてからも実際にホルンに搭載され、多くの作曲家に使用されるようになるまでには時間がかかったようです。
R.シューマンがヴァルブホルンの表現力を積極的に採用し、J.ブラームスが昔ながらの音色のナチュラルホルンを採用し続けたなど、当時作曲家の間でもその評価はまちまちだったようです。
ホルンの種類を学びましょう
フルダブルホルン
20世紀に入り研究・開発が進み、世界のスタンダードとなったフルダブルホルンは、自然でふくよかな音色のF管と高音域での確実性が有るB♭管を1台で使い分けられます。
セミダブルホルン
主にB♭管を使用し補助的にF管を使う、このタイプはフルダブルより軽い利点があります。しかしその構造上、高い工作精度が要求され廉価なモデルには採用されず広くは普及しておりません。
トリプルホルン
1970年頃に広い音域の演奏を比較的容易にするため、3種類のホルン(F/B♭/ハイF)を組み合わせたトリプルホルンが製作され始め、多くのオーケストラで使用されています。フルダブルよりさらに構成部品が多く、重い重量のため、吹きこなすのは容易ではありません。
B♭シングルホルン
F調性より4度高いB♭調性のこの楽器は、F管では不利な高音域での確実性・明るく輝かしい音色を得るのに容易な楽器です。その音色はソロプレイなどに向いています。
Fシングルホルン
ホルン伝統のF調性のこの楽器は、ホルン本来のふくよかな音色で、ホルンの基礎を学ぶには最適な楽器です。実際に多くのプロ奏者がトレーニング用に使用しているようです。
広く普及されているロータリーヴァルブの他に、スライド式のヴァルブを組み込んだ"ウィンナホルン"もあります。このタイプはナチュラルホルンのボア・ベルサイズのものにヴァルブを組み込んでおり、より昔ながらのホルンらしい音色なのですが、機能的に劣る面があり全ての演奏レパートリーを吹きこなすのが困難なため、現在ではウィーンのオーケストラで使用される程度で世界的には普及しておりません。
ホルンの選び方
管の巻き形状
■ ガイヤータイプ
管の巻き方がシンプルで抵抗感が少なく、ベルのサイズは中細サイズです。肺活量の少ない方におすすめです。4番ロータリーが小指側にあるのが見分けるポイントです。■ クルスぺタイプ
管の巻き方が複雑で抵抗感があります。 経験の長い方、肺活量のある方におすすめです。4番ロータリーが左手親指側にあるのが見分けるポイントです。材質の違い
■ イエローブラス
イエローブラスとは、真鍮の中でも 銅70% 亜鉛30%程度のものをいいます。 明るく輝かしい、張りのある音色が特長です。■ ゴールドブラス
ゴールドブラスとは、真鍮の中でも 銅85% 亜鉛15%程度のものをいいます。 あたたかみのある豊かな音色が特長です。イエローブラスに比べ吹奏感にやや抵抗があります。この他にも、重厚な音色の「洋白」があります。
デタッチャブルとワンピース
■ デタッチャブルベル
ベルと本体が切り離せるタイプ。「ベルカットタイプ」と呼ばれることもあります。深みのある音色が特長で、コンパクトに持ち運ぶことができるというメリットもあります。■ ワンピースベル
ベルと本体が一体になっているタイプ。ケースがかさばるため持ち運びに不便というデメリットがありますが、特長の明るい音色を気に入って使う方も多くいます。レバーアクション
■ メカニカルアクション
ロータリーとレバーを繋ぐ部分が金属のパーツになっています。素早く切り替わり、メンテナンスも簡単です。■ ストリングアクション
ロータリーとレバーを紐で繋いでいます。滑らかな押し心地で、レバーの高さを調節することも可能です。ホルンのメーカーを学びましょう
ハンスホイヤー
ヤマハ
入門機種からプロフェッショナルモデル、ダブル、セミダブル、シングルと幅広いラインナップを誇ります。安定した音程、ふくよかで温かい音色で、特に中学生、高校生に人気があります。
おすすめのホルン
初級クラス
中級クラス