トランペットをはじめよう | トランペット入門講座・選び方 管楽器専門店 永江楽器
トランペットのマウスピースを学びましょう
■リム内径大きなものは唇の振動する部分が多く大きな音が出しやすく、低音もよく響きますが、唇の筋肉がまだ発達していない人には高音が出し難くバテやすいです。中くらいのものは高・中・低音が比較的に楽に鳴り、長時間の演奏にも耐えやすいので吹奏楽やアンサンブルには最適です。 小さなものは高音がとても出しやすいと思いますが唇の振動する部分が狭いため、正しい音程が出し難く低音も響き難くなります。 ■ カップ深いものは低音域が楽になり豊かで深みのある音、浅いものは高音域が出しやすく、明るく鋭い音になります。■ スロート広めのものは息が良く入り、太い音が得られます。細い物は息の抵抗が増え芯のしっかりした音質になります。■ バックボア大きいものは音量が豊かで高音域での音程が高めになる傾向です。小さいものは音量が出ませんがコンパクトにまとまった音質になります。 おすすめのマウスピース
音を出してみましょう 詳しい演奏方法は教則本に任せて、まずは楽器で音を出すところまでやってみましょう。
マウスピースだけで音を出してみましょう マウスピースを軽く唇にあてて、息を入れる瞬間はスイカの種を飛ばすときのような感覚で長く息を吹き込みます。マウスピースをあてる位置は、基本的に唇の中心より少し上です(上唇に3分の2、下唇に3分の1の割合が良いでしょう)。両頬は膨らませてはいけません。息を吹き込み『ブー』という音が出れば成功です。
しばらく音を出して唇が慣れてきたら、『ブー』という音の音程を変えてみましょう。高い音を出すときは唇の端をニコッと笑うときのように斜め上へ引きます。反対に低い音を鳴らすときは唇の端を元に戻します。 楽器にマウスピースをつけて音を出してみましょう マウスピースから出てくる音が安定してきたら、楽器にマウスピースをつけてみましょう。楽器のマウスパイプ(吹き込み管)に軽く差し込むだけでOKです。マウスピースが抜けなくなる場合がありますので、決して『グリグリッ』と力を入れて差し込んではいけません。 この先は、教則本を見つけて練習するも良し、音楽教室へ通って上達するも良しです。また、最近では楽器のお手入れ方法や演奏の仕方などが収録されたDVDが販売されており、練習の強い味方になってくれるはずです。このようなものを利用するのもひとつの方法でしょう。是非、挑戦してみてください! お手入れの方法は『トランペットのお手入れ』の項目に詳しく記載されていますので、そちらを是非、参考にしてください。 |
目次
トランペットの歴史を学びましょう
当時のトランペットにはバルヴや音孔がなく、倍音のみで演奏されており、宗教や政治の儀式、軍隊や競技のファンファーレ、信号などに使用されていました。
1760年にドイツ人のケールベルが4穴式のクラッペントランペットを発明し、J・ハイドンはこの楽器のために『トランペット協奏曲』を作曲しました。
そして1839年には、パリでぺリネが現在使用されている3本ピストンのトランペットを完成させました。
トランペットの種類を学びましょう
B♭トランペット
このトランペットが一番身近なトランペットといえるでしょう。吹奏楽をはじめ、オーケストラやジャズ、ポップスなどなど・・・最も一般的に使われている楽器です。トランペットといえば普通この楽器を指すことが多いです。色々な調のトランペットがある中で、音の豊かさ、バランスなどが最も優れており中心的な楽器となりました。
Cトランペット
オーケストラやクラシックのソロ演奏で使用されること多いトランペットです。フランスではCトランペットが基準とされています。音色はB♭トランペットに比べ華やかです。
ロータリートランペット
ピストン式のトランペットに比べ音質がふくよかで柔らかく、ホルンやトロンボーンの音色によく溶け込みます。少し前まではドイツやオーストリアのオーケストラで多く使われていましたが、近年ではドイツ・オーストリア系の曲を演奏するときには日本やアメリカの他、多数の国のオーケストラでも使われるようになりました。
ピッコロトランペット(B♭・A)
数多く種類のあるトランペットの中で一番管の長さが短い楽器です。その長さはB♭トランペット(管長1.475m)の約半分です。B♭管とA管の交換はマウスパイプで行われます。バロック音楽を演奏するときに欠かすことのできない楽器で、その音色は大変に明るく輝きのある美しいものです。モーリス・アンドレがピッコロ・トランペットを演奏して世界にこの楽器を広めました。
アイーダトランペット
ヴェルディ作曲の歌劇『アイーダ』の舞台上において演奏されるトランペットです。使われる音が限られていたためにヴァルブが1本だけ付けられていましたが、音程が大変不安定なため近年、普通のトランペットと同じように3本のヴァルブが取り付けられました。
トランペットの選び方
材質の違い
■ イエローブラス
イエローブラスとは、真鍮の中でも 銅70% 亜鉛30%程度のものをいいます。明るく輝かしい音色が特長です。
■ ゴールドブラス
ゴールドブラスとは、真鍮の中でも 銅85% 亜鉛15%程度のものをいいます。あたたかみのある豊かな音色が特長です。イエローブラスに比べ吹奏感にやや抵抗があります。
塗装の違い
■ クリアラッカー
楽器の表面に透明の塗料を吹き付けている仕様です。明るく歯切れのいい音色が特長です。■ ゴールドラッカー
クリアラッカーに金色の塗料を混ぜ合わせてたものです。クリアラッカーよりもパワフルな音色です。■ 銀メッキ
あたたかみのある豊かな音色が特長です。まわりの楽器の音とも溶け込みやすく、吹奏楽やアンサンブルでは特に人気のある仕上げです。■ 金メッキ
華やかで重厚感がある輝かしい音色です。銀メッキよりも息を入れた時の抵抗感があります。一枚取りと二枚取り
「一枚取り」「二枚取り」とは、ベルの製造方法のことです。 「一枚取り」は一枚の真鍮の板を筒状に丸め、叩いて伸ばし、ベルの形に形成します。何百回もハンマーで叩くことで、真鍮の板は硬く鍛えられ、遠くまで響く音色を生み出します。
「二枚取り」は管の部分とベルの部分を分けてつくり、最後に溶接してベルの形にする製造方法です。
ほぼ機械で製造するため、比較的安価なモデルに多いです。
楽器の個体差
トランペットでは、同じメーカーの同じ機種の中でも、若干の個体差が生じます。職人がベルを叩く回数、組立時の微妙な具合で、一本一本に個性があると考えられています。
そんな中から自分に合った楽器を見つける方法としては、自分で複数の楽器を吹き比べるという、方法があります。
また、吹き比べることが困難な場合、プロの演奏家によって選定された「選定品」を購入する、という方法もあります。
日頃から多くの楽器に接する機会を持つプロ奏者は、吹奏感、音色、その楽器の可能性などトータルな見地で楽器を選定していますので、楽器を選ぶ際の大きな指針となります。
トランペットのメーカーを学びましょう
トランペットを製造しているメーカーは世界中に数多くあり、日本へ輸入されているメーカーは70社ほどあります。ここでは、当店でご用意しているトランペットのメーカーをご紹介します。
ヤマハ
ヴィンセント・バック
B&S(ビーアンドエス)
おすすめのトランペット
入門クラス
中級クラス
上級クラス