シルクのような滑らかさ。音楽の聖地を目指した音色。Xeno ウィーンの響き。

第4世代ゼノをベースとした、新たなカスタムトランペット。
ソロ、オーケストラをはじめ幅広く活躍するトランペット奏者、神代修氏が監修したYTR-8335SKMV神代モデルの後継機種です。

2013年秋発売のXeno YTR-8335Sをベースモデルとしていますが、最大の特徴は太いベルです。ヤマハ ラインナップの中でもトップクラスの太さを持つ、独自の「YTベル」を採用しています。

ベルマーキングあたりからベルフレア（先端部）通称「ベルの首」部分の太さによって、まるでウィーンのロータリートランペットを思わせるような、華やかでふくよかな響きを実現しました。

ベルとの相性を得るため、リードパイプはヤマハアトリエで新たにオリジナル設計されたものを搭載。
前モデル同様、快適な吹奏感、素早いレスポンスは健在です。

YTR-8335S通常品との違いは、軽量化されたピストン軸や、第1抜き差し管の支柱、ピストンボタン（洋白製ではなく真鍮製）、ステンレス製ピストンバネを搭載するなど細かいパーツにおいても変更がされています。

第3抜き差し管のスライドストッパーは従来通りネジ頭くり抜きタイプで、ネジ受け形状はスリムな形へ。

第4世代ゼノへの移行に伴い、薄肉化されたバルブケーシングおよびピストンや、主管の差し込み角度形状、第1抜き差し管カニ目、ウォーターキイバネ変更などは通常品と共通です。
ベルの継ぎ目は前モデル（YTR-8335SKMV）で採用していたサイドシームからボトムシームへと変わりました。

あたたかな響きと抜群の吹奏感、操作性を両立。
プロ奏者、音大生のみならず中高吹奏楽部員個人持ちにも適した、Xenoシリーズの新たな一面を表現するモデルです。

とても自由度の高い吹き心地と、ピアニッシモでも衰えない音の存在感。
透明感あふれるピュアなサウンドをお楽しみください。

（神代氏からのコメント） 
「私が理想とするサウンドは、ウィーン伝統の柔らかくて暖かく、繊細かつ優雅な響きを持っています。8335WSではそれらを余さず再現できた上、心地好い吹奏感と抜群の反応の良さを実感できます。また充実した高音域や幅広いダイナミックス・レンジも魅力的で、私にとってまさに究極のトランペットと言えるでしょう。」